ⓔコラム10-1-6 内部性状 (石灰化,気管支透亮像)

 結節や腫瘤に石灰化を伴う機序としては,骨化,異栄養性石灰化,粘液の変性,そして,陳旧性結核や瘢痕 (はんこん) 巣の近傍に発生した肺癌などの悪性病変が石灰化結節を貪食する場合が挙げられる.原発性肺癌では,6~13%に石灰化を伴うとされている.

 孤立性結節内に気管支透亮像が認められた場合,良性腫瘍よりも悪性腫瘍の頻度が高いが,癌に特異的な所見とはいえない.結節状の器質化肺炎などに気管支透亮像を伴った場合,肺腺癌との鑑別が難しいこともある.

〔梁川雅弘〕